思索✕詩作。

思索と詩作のブログ。

象と獣。

僕は目を閉じた
争いごとを見たくなくて
僕は耳をふさいだ
うわさ話を聞きたくなくて
僕は口をつぐんだ
悪口を言いたくなくて

僕はホールデン少年と同じことをしようと考えた

僕は目を閉じた
僕は耳をふさいだ
僕は口をつぐんだ

僕は世界から自由になった
他人に流されず染まらず自分の色だけで行ける
僕は自由になった

そして僕はひとりになった

僕は林の中の象になっていた

僕はそれを望んでいた?
いや
望んでいなかった

そこに君が現れた
獣の君が

僕は君に向かって
自分のような人間が
一人にならなきゃらないこの世界を呪った
僕以外に僕のような人間が一人もいないと叫んだ

何度も何度も叫んだ

いつの間にか
僕は目を開けていた
僕は耳から手を取っていた
僕は口を開いていた

そしてそのことに気づいて
僕は泣いた
ぞう僕は象から獣になったのだ

君は僕にハンカチ差し出した

僕は更に泣いた

僕は林の中の象にはなれない

じゃあどう生きる?
どう?



孔子「林の中の象の如し」