思索✕詩作。

思索と詩作のブログ。

彼女は雨が好き。

彼女は雨が落ちる音を聞いていた。
草原に溢れる虫の声。空には月あらじ。
ただ星の雨が空から降ってくる。

雨が降り注いでいる。
彼女はふいに持っていた傘を広げた。
くるくるとまわしては天の川のかけらをひろう。

彼女はトンネルに入る。
トンネルからは雨漏り。
闇を往く間も光が照らす。

走り抜けたトンネル。
彼女は後ろを振り返らない。

彼女は花びらのクッションに飛び込んだ。
そしてただ息をしていた。
息をして笑っていた。

黄道宮は彼女の頭上を巡りめぐる。
闇と光の狭間を忍び、
今日も彼女のトンネルに光を照らす。