思索✕詩作。

思索と詩作のブログ。

ドリルがワーク、そして参考書になるまで

ドリドリドリル。

僕はドリルだ。ドリドリドリ。
数字と漢字を携える。
子供たちがやってくる。
その時は問答無用。
子供たちと真剣勝負だ。
ドリドリドリ。ガリガリガリガリ。
鉛筆の先っぽと僕の表面で熱い火花を散らす。
むむむ、こいつは手強い。
昨今僕らのデザインがサッカー選手になってから、
手強い相手が増えた。
僕の前の前の子供と勝負してるやつは、
ちょっと苦戦気味だ。
ま、それはいいことだな。
間もなく子供たちは卒業。
僕らも変化の時だ。
ただ、まだドリドリする日は残ってる。
最後の日まで。
子供たちの頭のなかを丸くする日は続く。


わくわくワーク。

ねぇねぇ。べんきょーしようよねぇ。生徒諸君。
しようよしようよ。
遊んでばっかいないでさ。
部活ばっかしてないでさ。
ねぇ、勉強しよう。勉強。
小学校ではしのぎを削った仲だろ。
なんでこっち向いてくれないのさ。
僕らの名前はワークに変わっただけなんだぜ。
わくわくワーク。
それだけで肩肘はって僕らと戦おうとしないのはなぜなんだぜ。
ねぇねぇ、勉強しよーよー。
たまにじゃなくて毎日やらないとだめなんだぜ。
名前も楽しく変わったじゃないかむしろ。
ねぇ、こっち向いてよ、みんなぁ…。


さんさん参考書。

フフフ、よくここまできたな。諸君。
君たちは選ばれたものだ。赤の参考書を使うものたちよ。
我々参考書もドリルから成長して少しは削れて丸くなった。
わくわくワークをきちんとこなしてきた君たちだから。ここにたどり着いたのだ。
教えてあげよう、という思いが出てきた。
丸くなっただろう。
僕らだって選別されたんだ。四色に。
そのうちの赤を使ってる君、よく頑張った。
だが勝負はこれからだ。
社会に貢献できる人間になれ。おごるな。
さんさんと輝く未来のために。
参考書、という名前に怖じ気づくかもしれないが、
単に名前が格式ばったものになっただけだ。
僕らは変わらない。
読み込み、そして解け!! 解くんだ!!
僕らはいつも君たちの敵であり、友達だ。
料理のレシピ本であり、ゲームの攻略本であり、歌の楽譜なんだ。
僕らは君たちと遊びたいんだ。もう少しの間だけ。
さぁ頑張ろう。あと一息さ。